Ribinet(リビネット)は思いやりの輪を広げる理美容師のコミュニティです。
Ribinet(リビネット)は、「美容を通じて、みんなが笑顔になれるお手伝いがしたい」という想いに共感してくださる理美容師さんたちの協力のもと、美容と福祉の心や理念を大切にしながら、誰もが安心して美しくいられる社会を目指して活動しているコミュニティです。
また、美容室で「もう使わないから捨てるしかない」と思われていたものを、別の形で役立てる「スマイルプロジェクト」という取り組みも行っています。 ヘアドネーションでいただいた髪の毛から子ども用のウィッグを作ったり、日本の伝統的な漆(うるし)を塗るための筆(漆刷毛)に生まれ変わらせたり、ヘアカラーのチューブをリサイクルしたりと、様々な方法で「未来がもっと優しい世界になりますように」という願いを込めて、『 未来を紡ぐサステナブル “The future will surely be kinder.” 』をテーマに、資源を循環させる活動を育んでいます。
福祉と訪問理美容 ~誰もが安心して美容ケアを受けられるように~
病気や体の不調、高齢などの理由で「美容室に行くのが難しいな…」と感じている方が、一人ぼっちになることなく、安心して美容施術やケアを受けられる環境を整備していきたいという願いから。 全国で活躍されている福祉理美容師さんたちと一緒に、ご自宅や施設などへの出張サービスをサポートし、必要な美容ケアがきちんと届くような環境を整えて、美容で困る方が一人もいなくなる、そんな環境が育めればと思っています。
ヘアドネーションから生まれる「ケアウィッグ」~子どもたちの笑顔のために~
「スマイルプロジェクト」の1つめのプロジェクト、髪の毛の寄付でできる社会貢献「ヘアドネーション」です。 2015年から活動を始め、美容室でカットされた30cm以上の長い髪の毛を大切にお預かりしています。ご寄付いただいた髪の毛は、中国の専門工場や日本の協会の協力のもと、病気などで髪に悩みを持つ子どもたちのための医療用ウィッグ(ケアウィッグ)を製作し、無料でプレゼントする「ケアウィッグプロジェクト」として届けています。
短い髪の毛も無駄にはなりません!「漆刷毛ヘアドネーション」~日本の伝統を守る~
2016年から短い髪の毛( 20~30㎝ )も活用し、日本に2人となってしまった漆刷毛職人の内海さんと『 漆刷毛ヘアドネーションプロジェクト 』をスタート。この活動では、短い髪の毛を日本の伝統工芸品である「漆刷毛」の貴重な材料として活用し、日本が誇る職人技と伝統工芸を守り、Made in Japanの漆刷毛製作を支援しています。
世界とも手を取り合って、資源を大切にする取り組み。
2023年からは、中国にある縫製・毛髪加工工場とも連携することで、これまで加工が難しかった刷毛に向かないクセのある髪の毛や、カラーなどの美容施術が施されてダメージのある髪の毛も有効活用できるようになりました。 前述のような短い髪の毛( 20~30㎝ )は、男性用のウィッグの材料や、理美容師さんのカット練習用ウィッグ、その他の毛髪資材など、様々な形で再利用され、資源を無駄にせず大切に取り扱っています。
カラーチューブリサイクルの挑戦。
2015年から、これまで美容業界で捨てられていたヘアカラー剤のアルミチューブをリサイクルする活動をスタート、2016年の熊本地震の復興支援活動をきっかけに、熊本県にあるアルミリサイクル会社の協力を得て、ヘアドネーション同様、資源として行政区を超えて輸送する仕組みができました。 チューブのアルミ部分を溶かして再利用するにはまだ課題がありますが、2025年からは早稲田大学の学生NPO「環境ロドリゲス」さんと協力し、「Precious Plastic Waseda」という活動を育みはじめました。 これは、ヘアカラーチューブの蓋やペットボトルキャップなどを集めて、新しい「櫛(クシ)」などにアップサイクルする取り組みです。 学生さんの若い力と連携しながら、資源を循環させる社会の実現を目指しています。
資金はサステナブルな活動へ
これらのリサイクル活動で得られた資金は、Ribinetの様々なサステナブルな活動を支えるために使わせていただいております。 具体的には、「スマイルプロジェクト」の運営にかかる費用(送料や関税など)や、既製品のウィッグを購入するための費用などに充てられています。 また、神奈川県川崎市で開催している「チャリティーカットイベント」での寄付金と合わせて、人にも地球にも優しいエシカル(倫理的)な社会貢献活動に役立てています。