ヘアドネーションの寄付・送り方

ヘアドネーションで髪の毛を寄付するまでの流れ|送り方を解説

1人分の髪の毛・ウィッグを寄付していただく場合、切った毛束のゴム周辺で一つにまとめていただいて、極力 過剰梱包をしないように梱包・封入お願いいたします。 髪の毛は コの字形に曲がっても大丈夫です。

 

リサイクル活動と共に、ゴミの削減+プラスチック廃棄物を最小限に抑えることを心がけていますので、梱包材にビニールを使用しないでいただけると大変助かります。 もし重ねて梱包される場合は、紙を使用していただくようお願いいたします。 また、皆さまからお送りいただいた封筒類については、個人情報が記載された部分を切り取り、シュレッダーにかけ廃棄いたします。 封筒の残りの部分については、再生紙としてリサイクルしています。

 

髪の毛・ウィッグが入るなるべく 小さいサイズの封筒+普通郵便 でご寄付・送っていただくのが一番安価に全国一律で送ることができるのですが、100gを超える長い毛髪・毛量がある毛髪 若しくは、複数名分お送りいただく場合( 髪の毛の量が多い方は100gを超えることが多いです。) スマートレター(180円) レターパックライト( 370円)   をご利用いただたいた方が、総重量を気にせず、厚紙のため梱包も不要になりますので、安価になるかとは思います。

普通郵便の料金は 50g以内 / 120円 100g以内 / 140円 150g以内 / 210円 になります。

大変申し訳ございませんが、スマイルプロジェクトに宛てる送料につきましてはご負担・寄付願います!(  重量に対して切手代が不足している方がいらっしゃいますので、ご注意ください  )  ここまでがヘアドネーションの寄付・送り方( 梱包方法 )流れになります。

 

ヘアドネーションで髪の毛を寄付する際の記載事項【 匿名可能 】

① お名前 + フリガナ  ② ご住所

お名前+ふりがな+ご住所をご明記の上お送りいただければ幸いです。 ( もちろん 匿名 でもお受けいたします! )   スマイルプロジェクトではお送りいただきました髪の毛を私+お店のスタッフ( 美容師 )が目視+触診して仕分けいたしますので、特に過去の施術履歴などを記載いただかなくても大丈夫です

 

ヘアドネーションの送り先・寄付先の住所

  • 住所 :    216-0006  神奈川県川崎市宮前区宮前平1-4-152
  • TEL :    044-948-9588
  • 宛名:     美容室アルコバレーノ 戸塚 宛

ヘアドネーションの送り先・寄付先は上記住所にお願い申し上げます。
また、美容室を営みながら空き時間でのボランティアなので少々お時間をいただきますが、ご希望者の支援者さま宛に、髪の毛を受領した日付で、上部写真にあります受領証を作成させていただいております。 受領証をご希望の場合は受領証希望と、どちらかにご明記いだだきますと幸いです。 受領証を発行を希望される方は、ローマ字にてお名前を記載させていただきますので、お手数ですがお名前に必ず フリガナ をふっていただけると助かります。

また、HPに掲載しておこがましい内容ではありますが、ウィッグ製作費用、輸送費、中国への髪の毛輸出関税以外に、受領証発行にあたり、封筒・型紙制作・送付切手と通年経費を必要としております。 一般の募金同様、未使用切手も切手額問わず募金としてお受けしておりますので、ご支援いただけますと幸いです。 よろしくお願いいたします。

 

ヘアドネーションする前に|寄付できる髪の毛の条件について

 

髪の毛をウィッグの資材として加工する際、以下の行程を行います。

  1. 髪の毛表面の加工処理( キューティクルを均整化させる )
  2. 染色 ( カラーリング )
  3. 髪の毛表面のコーティング処理( 髪の毛に被膜をつける )

上記の行程において、以下のような髪の状態でも加工は可能です

  • 傷んでいる髪の毛
  • パーマをかけた髪の毛
  • カラーリングをした髪の毛
  • 白髪
  • くせ毛
  • 太い毛 / 細い毛
  • 枝毛

以上が髪の毛をウィッグの資材として加工する際の概要となります。

 

ヘアドネーションするための「カット方法」について

 

ヘアドネーションをするためにカットを受けていただける美容室・理容室を探していただきますが、行きつけのサロンが対応していただければベストですね。
ご予約時にはカットの時間以外に髪の毛を括る時間を要しますので、必ずご対応いただけるサロンさまには「 ヘアドネーションがしたい 」旨を必ずお伝えください。
また、施術料金などもサロンさま毎、異なりますので予めご確認いただければと思います。

髪の毛のご送付につきましては、スマイルプロジェクトでは「 個人さま 」「 理美容室 」どちらからでもお受けしております。

協力ヘアサロン 」ページでは、しっかりお客さまにヘアドネーション カット施術にご対応いただき、そのヘアドネーションをご送付いただきましたサロンさまを掲載させていただいております。( ご利用いただきましたサロンさまでもしトラブルなどありましたらご教示いただけますと幸いです。 )

施術前には、髪の毛が濡れたままですと、ドライヤーで乾かす時間などもサロンさまのご負担になりますので、必ず乾いた状態でお伺いしていただきたい事、ハードスプレーやスタイリング剤など、作業に支障がでるレベルでベタベタつけないようお願い致します。

( 通常ご自宅での使用されているアウトバストリートメント・ヘアオイルなどのヘアケア製品は塗布・付着したままでも問題ありません。)

ヘアドネーションのカット方法【 画像解説 】

 

ヘアドネーションの歴史

 

今ではSDGs(Sustainable Development Goals)が、2015年から2030年までの15年間の持続可能な開発のための行動指針として位置づけられていますが、スマイルプロジェクトではSDGs発足よりも少し前、理美容師ができる社会貢献活動をテーマに、現在と同じサロンワークの傍ら活動をはじめました。

ヘアドネーションは大阪のNPO JHDACさんへの個人的な協力から始まり、ウィッグを必要とされる子どもがたくさんいることを知り、それでは関東近郊のトラブルを抱えるお子さんへ支援ができればと、仕事でのお付き合いや伝手を使って独自にウィッグの製作をはじめました。

今まで脱毛などの髪の毛のトラブルについては、ウィッグメーカーさんがCSR( Corporate Social Responsibility )として、企業が経済的な利益追求だけでなく、社会や環境への貢献も考慮するべきであるという考え方に基づいて長い間行われていらっしゃいますが、私たち理美容師はトレンドの発信は得意分野ではありますが、業界的には情報発信も含め、社会貢献とは縁が遠い現状がありました。

現在は、公的にも業界的にも「ヘアドネーション」という単語も日常的になりつつあり、情報として拡散されればされるほど、日常的になればなるほど、日常として髪の毛を扱っている私たち理美容師も、いいこととして捉えられたり、悪く捉えられたり情報にも振り回されますが、結果として自分たち理美容師の行動が少しでも社会のためになり、お金という意味での利益にはつながりませんが、AIには代われない「ありがとう」という言葉などから伝わる心理的な満足感や幸福感など、心の利益として還元いただくことに、重きをおいてを活動しております。

「ヘアドネーション」という言葉が広まる前までは、表現はあまりよくありませんが、髪の毛を切るタイミングを失っていた方が「髪の毛を切るきっかけになった」という声が多かったのですが、「ヘアドネーション」という言葉が日常になってきた昨今は、支援する側の方も「ヘアドネーション」するために髪の毛を伸ばされてカットされるケースが増え、髪の毛を長く伸ばすという事は日常的にも、髪の毛を洗ったり、乾かしたり、時間も多く費やしますし、伸びてくるまでに当然長さはバラバラになりますから、ご寄付いただく30㎝の髪の毛でもすべてが30㎝を超えるわけでもなく、ドネーションできるタイミングでは毛束の10%が30㎝を超えていて、残りの90%が30㎝に満たないこともありますし、もともとボブスタイルから伸ばし始めた髪の毛も、2年後には後頭部のパートは30㎝を超えていても、サイドの髪の毛は30㎝に満たないなど、ドネーションを行うにも様々なケースが出てきました。

様々なケースで「ヘアドネーション」をお受けする中、なるべく支援者さまのお気持ちを汲めるようにできないかと考える中、30㎝に満たない髪の毛でも何かに流用できないかと髪の毛を保存していたのですが、巧妙な折衷のタイミングで、漆刷毛を製作されている職人の内海さんからご連絡をいただき、30㎝に満たない髪の毛は、日本の伝統工芸を支える 漆刷毛 ( うるしばけ )の資材に提供し、コラボレーションすることになりました。

漆刷毛で使用する資材になる髪の毛も、現在は中国からの輸入に頼っており、元来日本で全て製作されていたものが原材料の高騰から原料も輸入品となりました。 そのため、資材の加工方法など古来から伝承だれるべき髪の毛の加工方法もしっかり確定されておらず、「ヘアドネーション」いただいた髪の毛を資材として加工することも手探りからスタートし、その刷毛の資材として使用される髪の毛も、文化財研究をされている方々・職人さん(塗師さん)のご協力で、刷毛製作に向いている直毛で張りのある髪の毛が好まれるといいうことが解ってきました。

さらに漆刷毛資材としてできかねる「ヘアドネーション」については、中国の縫製工場を通して、縫製工場に出入りする髪の毛を専門に加工する「髪の毛屋さん」をご紹介いただき、検査・買取をしていただき、拠出金にて「ヘアドネーション」の輸送料に充当したり、抗がん剤治療などでウィッグを必要とされている方への支援ができるようにコロナ終息後から、空き時間でカメさんモードですがアクションしています。

人権的表現としてはよくない表現事なのですが、クセの少ないストレートの髪の毛を持つ人種やエリアは限られています、北東アジアがメインになりますが、昨今はアジアも経済発展し、ファッション性の高いヘアスタイルやカラーリングなどが流行っています。 一方では何もしていない無垢の髪の毛「素髪」は減少していて、美容師になって30年以上になりますが、ディケイド( Decade )10年単位でに比較しても、資材として提供されている髪の毛は年々変化していて、太くて・硬くて・真直ぐな髪の毛は少なくなり、原料・商品としての値段も10倍以上になりました。 もちろん原料の変化に伴い、ウィッグメーカーさんも人毛の取り扱いは減少し、ファイバー製品にスイッチされておりますが、日常髪の毛を扱う職業として、今後も人毛需要があれば、できるだけ応えられるように、必要な方の日常に寄り添うことができ、少しでもサポートできればと考えております。 未来では、医療の進歩とともに髪の毛にトラブルを抱える方がなくなり、皆さんがストレスなく美容室に通えることができ、ファンションやトレンドを取り込んだパーマやカラーができる日常になれるよう願っています。

美容室アルコバレーノ / Ribinet  福祉理美容師ネットワーク  戸塚 貴博

 

ご寄付のお願い

2015年活動開始以来、当活動は個人的なボランティアのため、公的な資金は受けておらず、スマイルプロジェクトの活動費用は、理美容室で破棄されるアルミチューブを回収・リサイクルし、業務用ゴミを削減する「カラーチューブリサイクル」活動、神奈川県川崎市で開催している「チャリティーカット イベント」からの拠出、サロンワークからの資金調達と、皆さまの御芳志に支えられています。

今後も需要があれば、できるだけ応えられるように、必要な方の日常に寄り添うことができ、少しでもサポートできればと考えております。 医療の進歩とともに髪の毛にトラブルを抱える方がなくなり、皆さんがストレスなく美容室に通えることができ、ファンションやトレンドを取り込んだパーマやカラーができる未来へつなげていくため、みなさまのお力添えをお願いいたします。

現金での募金を銀行に預けるにも手数料がかかる時代になりました。 スマイルプロジェクトでは皆さまから切手での募金のほか、オンラインでの募金をお願いしております。 よろしくお願いいたします。

下部のSyncableの画像をクリックいただきますとオンライン寄付フォーム(外部リンク)につながります。

 

ヘアドネーションに関する「よくある質問」

よくある質問はこちらをご覧ください