在宅で見かける治療法 ①

【 呼吸補助 】

 

1. 在宅酸素療法 ( HOT )

酸素を体内に取り込めない患者さん( 慢性呼吸不全などにより低酸素血症をきたしている方 )が自宅などで、酸素を吸入しながら生活する治療法です。
疾患の割合はCOPD( 慢性閉塞性肺疾患 )45%
肺線維症等  18% 肺結核後遺症 12%
肺がん    6%、 などになります。

2m以内は火気厳禁です。近くでタバコを吸う事も禁止。
40℃以上になる場所には置かない( 長時間直射日光を器具に当てない、ドライヤーの使用にも注意する。

 

2. 気管切開

気管に、肺に空気を送ったり痰を吸引したりするための穴を開けることを気管切開と言います。 のど( のど仏の下 )に穴を開け、これによって呼吸管理を行ったり分泌物の吸引を行ったりします。 気管切開は呼吸不全の患者さんに対して行うのが普通ですが、痰や分泌物がうまく吐き出せなかったり、つまりやすい場合には、呼吸に問題がなくても気管切開が必要となります。

 

【 栄養補助 】

胃ろう/ 腸ろう (PEG)

PEG(ペグ)とは、内視鏡を使って「おなかに小さな口」を造る手術のことです。
造られたおなかの口を『 胃ろう 』と言います。 取り付けられた器具を『 胃ろうカテーテル 』と言います。
口から食事のとれない方や、食べてもむせ込んで肺炎などを起こしやすい方に、直接胃に栄養を入れる栄養投与の方法です。 胃ろうは、欧米で多く用いられている長期栄養管理法で、鼻からのチューブなどに比べ、患者さんの苦痛や介護者の負担が少なく、喉などにチューブがないため、お口から食べるリハビリや言語訓練が行いやすいというメリットがあります。

 

【 排泄補助 】

バルーンカテーテル

バルーンカテーテルは心臓病や腎臓病といった病気の患者さんや身体の機能が全体的に悪化している患者さんの尿量を知る必要がある場合に使用します。
尿閉のある方や神経因性膀胱の患者さんに対して使用することもあります。